教育・こども部会が初会合 性暴力被害者支援、HPVワクチンの接種促進について 関係団体からヒアリング
自民党大阪の政務調査会(会長・柳本顕衆院議員)のもとに設置された教育こども部会(部会長・山口典子堺市議会議員)は9月7日、初会合を開き、自民党大阪の新たな政策「大阪・関西ビジョン」のとりまとめに向けた議論をスタートしました。
この日の初会合では、性暴力救済センター・大阪「SACHICO(サチコ)」の現状について、久保田康愛理事長や加藤治子前理事長など関係者からヒアリングを行ったほか、「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)」接種の現状について堺市医師会の中野佳世内科医会理事長と先山尚美女医会会長からヒアリングを行いました。
SACHICOの現状について、久保田理事長から「民間病院を拠点として活動しているが、医師不足や病院の経営事情などを背景に、『ワンストップセンター』としての機能を持続させていくことが困難になっている」との悲痛な声があげられました。その上で久保田理事長は、性暴力被害の特徴を踏まえ「ワンストップ支援」の重要性を改めて訴えました。
「HPVワクチン」の接種状況について、中野理事長は、子宮頸がん予防に対する有効性や、ワクチンの安全性を医学的観点から説明。その上で、国による積極的推奨が中止されていた期間に接種機会を逃した女性を対象とする無料のキャッチアップ接種について、自治体による積極的な広報・啓発活動を推進するよう出席議員に求めました。
山口部会長は、いずれの課題についても、自民党大阪の地方議員らが各地方議会で意見書の提出を含めて働きかけるよう呼び掛けました。また、SACHICOの存続問題については、大阪で唯一のワンストップ支援センターであることも踏まえ、早急に自民党大阪として、大阪府や国へ問題提起と対策を働きかける考えを示しました。